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好きなことに囲まれて生きるという選択

 

 

お   名   前:松本 理央
卒       業:2011年
当  時  の  部  活  動:女子硬式テニス部
お世話になった先生:木村先生、中西先生
ご   職   業:アパレル PR, マーケティング
連   絡   先:https://www.instagram.com/riooo0107/

Q.現在のお仕事について教えてください。

現在はタイに住みながら、アパレルブランドのPRとマーケティングをしています。

具体的な内容を話すとなると少し難しいんですが、アーティストやDJなど私が扱っているブランドにマッチしそうな人に商品をPRするようなお仕事をしています。
他にもターゲットになりそうな人たちがいるイベントに行って、そこで出会った人やアーティストにPRしたり、イベントそのものを企画したり…
大きくは私が取り扱っているアパレルブランドのPRなんですが、「もともと日本で展開していたブランドを、これからどういうイメージで海外に広めるか」というブランディングも同時に行っています。
日本のアパレルブランドを新たに海外に広めていく仕事だと思っていただければ間違いないと思います(笑)

Q.なぜこの仕事を目指そうと思ったのですか?

アパレルブランドをしている友達に誘われたことがきっかけです。
そのほか、20歳の時にロサンゼルスへ留学に行ったこともきっかけの一つだと思います。

Q.実際に働いてみてどうですか?

現在はタイに住みながら活動をしていますが、様々な人たちと関わったり、そこから学ぶことは全て良い経験になっています。
もちろん仕事で苦労することもありますが、一般的に苦労とされるようなものを苦労と思わず、「学び」と意識して生活するようにしています(笑)
 
自分の好きなことを仕事にさせてもらっているので、精神的な負担は感じず、プライベートと仕事が両立していることに、とても充実感があります。

音楽も服も旅先で食べる料理も。
好きなものや好きなことに囲まれて生活をして、その延長に仕事があるような形なので、心から楽しみながら働くことができていると思います。

Q.この仕事のやりがいは?

私は人が好きなので、人との広い繋がりを感じられるところや、尊敬できる人に出会える機会が多いということもやりがいになっていると思います。
いろんな人と出会うことで自分の中の世界が広がっていく感覚や、自分の価値観が変わるような気付きも多いので、それが特にこの仕事をやっていてよかったなと思う部分かもしれません。
行動力が必要な仕事だと思われるかもしれませんが、この仕事は私のライフスタイルにすごくマッチしている部分があって、仕事の中で好きなものにたくさん触れられることもやりがいの一つだと思います。

Q.仁川学院時代に学んだことで今の仕事に生きていることはありますか?

当時テニス部に所属していたのが、学年で私一人だけだったという経験が今に生きているのかなと思います。
「先生や先輩から学び、その経験や知識を後輩に繋げていく」という人生の生き方を教わったような気がします。
仁川で出会った先輩や友達、後輩は今でも私にとって大切な宝物です。

Q.どんな学生時代を過ごされていましたか?

私は友達が大好きだったので基本的には良い思い出しかありませんが、先生方の指導が厳しく、怒られないように日々先生から逃げていたことも記憶に残っています(笑)
また私は中高6年間テニス部でしたが、中学生の時に一緒にテニスをしていた仲間たちが高校に上がるとともに全員辞めてしまったんです。
高校から新しいメンバーの入部を期待していましたが、その夢は叶わず、高校3年間学年一人きりでテニス部生活を終えたことはとても印象に残っています。
大変だと感じることもありましたが、今となればそれはそれでとても良い経験ができたなと思います。

Q.仁川学院卒業後は、どのようにしておられましたか?

仁川卒業後は武庫川女子大学に進学して、3年生の時ロサンゼルスに留学しました。
当時は全く英語を話せない状態でしたが、アメリカの現地でカルチャーに触れてみたい!という気持ちだけで留学へ行きました。
もちろん不安はありましたけど、とにかくそこに行ってみたいという気持ちが大きくて「いけるやろ!」という感覚でした。私の得意な根拠のない自信ですね(笑)
ただ、そんな状態で行ったからこそ言葉が話せないということが大した問題ではないということに気が付きました。
そこに自分を突き動かしてくれるものがあれば、必要なものは後からついてくると思っています。
私の場合、生活の中で徐々に英語を身につけることができましたし、そういう感覚になれたことが経験としてとても大きかったです。

他にも留学をすることで、自分にはまだまだ知らない世界がいっぱいあるんだということに気付きました。
日本だと「普通」に思えることも、海外に行ってみるとそうではなかったり…
それまでは「○○しないといけない」という感覚で生きていたのが、本当は人生にそんな決まりごとはなくて、自分が好きなように生きてもいいんだな。と思えた出来事でした。
大学を卒業して、就職して、家庭を持って…というような生き方がなんとなく「普通」だという感覚になっていたんだと思います。
もちろんそれが悪いとかではなくて、人にはいろんな形があってもいいんだということに気付けたことが私にとって大きかったです。
それはライフスタイルであったり、性格や幸せ観であったり、みんなそれぞれ違っていてもいいんだということですね。
誰かが決めた「普通」に縛られる必要はなくて、自分自身の「普通」に気付けることが大切なのかな?と思いました。
留学に行ってからは、アメリカ、インドネシア、タイ(現在)に転々と移住しながら生活しています。

Q.仁川学院時代の印象に残っている思い出はありますか?

6年間テニス部としてやり続け、顧問の先生だった木村先生と365日中360日ほど一緒にいたので、一番思い出に残っています。
「どうしてここまで私たちに付き添ってくれるんだろう?」ということをずっと感じていましたね…
先生の献身があったから女子テニス部が強くなったということも間違いなくあって、それは今振り返ってもとても印象に残っています。

他には、体操服のデザインが変更になった時のこともよく覚えています。
私の頃の体操服はとてもかっこいいとは言えないデザインでした。
色は微妙な水色、体操服の裾にはリブがついていて、みんなはその体操服が嫌いだったんです。
ある時「体操服のリブがなくなります!」みたいな形で、体操服のデザインが変更になるというお知らせがきたんです。
体操服のリブは生徒一同から批判の的だったので、「やっと、、やっと意見が通った…!」とみんなが喜んだ瞬間でした。
ただ、新しい体操服を見てびっくり。
裾のリブがなくなるまでは良かったんですけど、なぜか裾の最後をキュッと絞ったデザインになっていたんです。
当時の私は「いや、なんでそこ絞るん!?」と憤っていました(笑)
体操服のデザインに関わる誰かが、どうしてもその部分を絞りたがっているんです。
体操服の裾を絞るこだわりについては今でも疑問ですね…(笑)

一問一答

Q.仁川学院に入学しようと思ったのは何故ですか?

共学ということと、私の学力で入学できたところが仁川学院でした(笑)

Q.あなたが思う仁川学院の一番いいところを教えてください。

在学中は何をするにしても厳しいなぁと感じていましたが、今となればそこにも愛があったのかなと。
あとは今でもふざけ合える友達に出会えたことです。

Q.もし、今の記憶のまま仁川学院時代に戻れるとしたら何をしますか?

パイプオルガンの音色を聴きながら、瞑想したいです。
当時は特になにも感じなかったものですが、いろんな文化に触れてきた今だから「あのパイプオルガンすごかったんだな…」と感じています。

Q.仁川学院の卒業生の皆様に何かPRしたいことはございますか?

いつか(早くて今年2024年)に自分のアパレルブランドを作ったときに、応援いただければありがたいです!

Q.仕事や趣味で繋がりたい方がいましたら教えてください。

今タイ(バンコク)に住んでるので、お知り合いいましたら教えて下さい!

Q.最後に仁川学院学生の皆様にメッセージをお願いします。

 受験がどれだけプレッシャーでも、友達・恋愛関係がうまくいってなかったとしても、もう少しだけ大人になればそれも全て絶対いい思い出になります!
こんなことを言うと、また先生方に怒られるかもしれませんが…
形だけにとらわれず「こうしないといけない」なんてものはないので、自分がやりたいようにやればいいと思います。

今何をしたらいいのかわからない学生さんたちへ。

きっとそれで全然大丈夫です。
将来の夢を今決めなくてもよくて、やりたいことをやってるうちに自然と見つかってくるものだと思います。(私もまだまだ途中)
そして、ちゃんと出会いを大切にして、たくさんの人から、人生の先輩から吸収して、学ぶことを大事にしていれば、自然と縁もついてくると思います。

例えば、SNSを見て「こんな人になりたいなぁ」とか「こんなところに行きたいなぁ」と憧れがあるならば、一歩でもそこに近づけるように行動してみてください。
そこから自然とやりたいことが見つかるはずなので、まずは自分を信じて行動することが大事だと思います。(それが結婚でも、仕事でも、なんでも。)

ただ、両親の意見に耳を傾けることは大切にしてください(笑)
ほんのちょっとだけ、人生の先輩として。
何か聞きたいことがあればいつでも連絡してきて下さい!
https://www.instagram.com/riooo0107/

 

インタビューを終えて

とても楽しいインタビューになりました。
人生についてのお話や、自分の興味にまっすぐ向き合うことがいい結果につながるというお話など、とても共感できる部分が多く、ついつい盛り上がってしまいました(笑)
松本様の中には、しっかりとした考え方の芯のようなものが通っていて、きっとこれが人を引き寄せるんだろうなと感じた時間でもあります。
「海外の生活で困ることは何ですか?」と質問したときに「うぅーん…」と考えた後、「実家の犬に会えないこと…?」と言われていたのが印象に残っています。
海外が自分の生活圏になっているため「海外生活特有の困ること」というものが無いんだなあ…と感じました。
「好きなことを仕事にする」
とても素敵な生き方だと感じたお話でした。
松本様、この度はお忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました!