全く知らずに飛び込んだプロレスの世界、所属レスラーと共に作り上げた唯一無二のスタイル!
卒業:1984年 当時の部活動:水泳部 お世話になった先生:小野原先生 ご職業 : DRAGON GATE 株式会社 代表取締役 SNS : toru.kido |
Q. 現在のお仕事について教えてください。
みなさんには馴染みがないジャンルだと思いますが、神戸に本拠地を置くプロレス団体、DRAGONGATE 株式会社の代表取締役をしています。
所属選手は約45名、スタッフ12名で、今年で団体設立23年になります。
大会は全国各地で行っており、年間約170大会を開催しております。
またテレビでは関西地区ですと、MBS 毎日放送にて毎週日曜日深夜1:20より、CS チャンネル GAORA にて放映されています。
Q. なぜこの仕事を目指そうと思ったのですか?
元々は自分で小さな会社を立ち上げて、服飾品などの輸入販売を手掛けていました。
2004年に友人に声をかけていただき、当初は全く未経験のジャンルでもあったことから固辞していましたが、会社全体を見てほしいと頼まれ役員として入社しました。
その後、分社等を経て代表取締役に就任、現在に至ります。
Q. 実際に働いてみてどうですか?
入社当初は、筋肉隆々な若者だらけで、また高校の部活の延長のようなところがありました。
社会経験も少ないスポーツ一筋のメンバーですので、まずは現場でコミュニケーションを最優先し、彼らを知ることから始めました。
皆、純粋にプロレスが大好きな者ばかりということもあり、同じ目標に向かって一丸となるところは非常にありがたく思いました。
また当団体は、メジャー団体のような「強さ」ではなく、プロレスの「面白さ」や「格好よさ」を追求しています。 従来のジュニアヘビー級選手よりもさらに1回り小柄な選手がほとんどで、超人的なプロレスラー像というよりは、「等身大のプロレスラー像」を掲げており、女性やお子様など、ご家族でもプロレス観戦を楽しんでいただけます様に、スタッフや選手たちと励んでおります。 実際ファンの約半分が女性という、唯一無二のプロレス団体です。
Q. この仕事のやりがいは?
この仕事のやりがいは、なんと言っても観戦して下さるお客様が、選手たちの熱い試合、楽しい試合を見て笑顔、元気になってくれることです。
今は新型コロナウイルスの蔓延によりとても閉塞感がありますが、そんな中でも会場に足を運んでくださるお客様やテレビ、インターネットを通じて観戦して下さるお客様より、温かいお言葉をたくさんいただきます。 それが何よりの幸せです。
Q. 仁川学院時代に学んだことで今の仕事に生きていることはありますか?
仁川学院では中高と水泳部に所属していましたが、スポーツを通じてたくさんの事を学びました。
例えば、リーダーシップや自己管理能力、また目標達成意欲や忍耐力など、当時の部活動での経験は、現在の仕事にも非常に役に立っていると思います。
Q. どんな学生時代を過ごされていましたか?
学生時代は、ほぼスポーツ一筋に打ち込んできました。
成績は悪い方ではなかったと思いますが、学生生活も思い返しますと、ほぼ部活でのことが一番に思い浮かびます。
また、先生方や神父様が親身にしてくださり、毎日楽しく過ごしておりました。
Q. 仁川学院卒業後は、どのようにしておられましたか?
卒業後は、当初進学予定でしたが、家庭の事情もあり社会に出て働くことになり、仁川学院の先輩の紹介で県会議長の事務所で、お手伝いなどをして過ごしておりました。
その後、仁川の後輩がアメリカに住んでいたので遊びに行った際に、服飾品の輸入販売に興味を持ち、自分の会社を立ち上げ、2004年からは現在の職業に至ります。
振り返ると、卒業後も仁川で知り合った方達とは、現在も繋がり続けており、きっかけを与えてくれるのは仁川の方達が多いですね。本当に感謝でいっぱいです。
Q. 仁川学院時代の印象に残っている思い出はありますか?
印象に残っている思い出は、先生、神父様からの生活指導で、一か月近く毎日、始業前に仁川教会でひざまずいてお祈りをした(させられた(笑))ことです。
今でもカトリックが基となる教えが、心のどこかにしっかりと残っています。
また、心の通った素晴らしい先生がたくさん居られたからこそ、今があると思っています。
Q. 仁川学院に入学しようと思ったのは何故ですか?
仁川学院に入学した理由は、親に勧められて小学校に入学、そしてそのまま中学、高校と進学しました。
毎日が楽しく、居心地も良く過ごせたので、この学校を選んで良かったと思っています。
また兄弟、そして息子たちも仁川学院にお世話になりました。
Q. あなたが思う仁川学院の一番いいところを教えてください。
仁川学院の良いと思うところはたくさんありますが、とても先生方が親身に接してくださり、神父様、シスターが常に大らかなお気持ちで見守って下さる温かい学校ということです。
自分はあまり良い生徒ではなかったと思いますが、たくさんの先生方が決して見捨てず本当に親身になって接してくださり、無事卒業することができました。
とにかく先生方には感謝でいっぱいです。
Q. もし、今の記憶のまま仁川学院時代に戻れるとしたら何をしますか?
学生時代に戻れるのであれば、今度は真面目に勉強とスポーツを両立させたいです。
Q. 最後に仁川学院学生の皆様にメッセージをお願いします。
高校時代というのは、とても多感な時期で子供から大人に変わる、そして人格が形成される一番大切な期間だと思います。
もちろんその時には感じませんでしたが、その後の人生に大きく影響を及ぼす時期だと思います。
友達作りももちろん、勉強、スポーツに打ち込むことなど、仲間達とたくさんのことを通じで学び、笑い、悩み、そして喜びながら過ごす期間です。
また色々な宗教がありますが、その中でもカトリックの教えを学ぶことができる素晴らしい学校です。
またそれを、身をもって実践されておられる神父様から学ぶことは多く、のちの人生において大きく影響します。
いつも思いやりの心を持ち、まずは周りの人から幸せにできるような卒業生が、我が母校である仁川学院から世の中に出てくれることを期待しています。
インタビューを終えて
仁川学院高等学校同窓会WEBサイトの記念すべき第一回目の取材ということで、緊張しながらお伺いさせていただいたのですが、柔らかい雰囲気で接してくださる木戸様のお陰で終始、和やかな雰囲気で取材を終えました。
事前に質問への回答や想いなどを文章にして、ご用意いただきお気遣いに感動いたしました。
口内炎が痛い為と仰っておりましたが、気持ちをきちんと伝えたい、また仁川学院の良さをきちんと伝えたいという想いが取材中伝わってきておりました。
母校愛を感じたお時間でした。
全国大会など、お忙しい中貴重なお時間をいただき、また取材へご協力いただきありがとうございました。