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全ては笑顔の為に~苦労の先にお客様と園児の笑顔

 

 

大野 裕史 様

卒業:1992年

当時の部活動:吹奏楽部

お世話になった先生:南先生

ご職業 : 社会福祉法人 大瑠会 理事長

HP:https://www.kujaku-hoikuen.com/(孔雀こども園)
https://lujosol.com/(ルホソル芦屋)

連絡先:ohno1710@gmail.com

SNS:https://www.facebook.com/hiroshi.ohno.77

Q.現在のお仕事について教えてください。

社会福祉法人が運営する、幼保連携型認定こども園と小規模保育園2園を運営いたしております。
園児を笑顔にすることが仕事ですがそれだけでなく、園児があっての施設なので決して頼まれたから預かっているのではなく、園児がどれだけ楽しんでもらえるのかを重点的に考え行動しております。
その為に園児に対して楽しく勉強を教えるために、日々私も勉強に励んでいます。

↑こども園竣工式での挨拶の写真

※幼保連携型認定こども園・・・0歳~小学校に入るまでのお子様を預かる施設
※小規模保育園     ・・・0歳~2歳児までの子どもを対象に、預かる保育施設 

芦屋で経営してます眼鏡店で開店当時より仕入れを担当しており、仕入れの際はフランスや東京で行われている展示会や、眼鏡産地の福井へ直接出向き、商品を選定し、現地のデザイナーとお取引させていただいております。
デザイナーの方も20年以上のお付き合いをさせていただいており、
お店自体は私がオーナーの時から20年以上お手伝いしてもらってる方に運営を任せています。

 

↑眼鏡店での大野様の写真   

Q.なぜこの仕事を目指そうと思ったのですか?

眼鏡屋さんはとにかく「面白い」をテーマに買ってくださった方が喜んでいただきたいということで始めました。
私の経営してる眼鏡店は特殊な眼鏡屋でインポート(輸入)を中心とした眼鏡を販売させていただいており、地域の方々に海外の香りのする眼鏡と日本の職人が手掛ける眼鏡を販売しています。

こども園は妻の両親が運営しており、元々こどもが好きなのもあってよく園児と触れ合っておりました。ある日子育ての制度が新しく移行するタイミングで法人として運営する方法を相談されたときに私が経営に関する知識があったので、保育事業に携わらしていただいたのがきっかけです。
現在は加古川で地域の「子ども子育て支援」の一端を担うことが出来ればと思い別事業を運営いたしました。

↑大野様の運営されてます「孔雀こども園」の上空からの写真

Q.実際に働いてみてどうですか?

平成29年度に「子ども子育て支援制度」という制度が国より発表されその制度に従ってプランを作成し園舎建て替えを行いました。まず園舎取り壊しの為の代替え地での仮設園舎建設、新園舎の建設また同時期に小規模保育園の開園と膨大な書類の作成に追われました。
兵庫県や市役所との面談など怒涛の4年間を過ごしましたが、おかげで現在園児180名程お預かりさせていただいております。あの4年があったからこそ、この園児たちの笑顔を見ることができる嬉しさを感じながら、日々過ごしております。

眼鏡店の場合は20年前は眼鏡をかけることに対してマイナスイメージを持つ方が多かったんですが、私の方では、その方の日常をどういう風な生活をされているのか、洋服の好みや、ファッションなどをお聞きしてお客様の好みに合った眼鏡を提案させていただいて販売しておりました。
お客様の生活を充実させることで眼鏡をかけることに対するマイナスイメージを払拭していくことを心掛けていました。

Q.この仕事のやりがいは?

先ほど述べましたが一人一人の園児の笑顔と保護者の方の笑顔が見られることです。また、職員も大事な仲間であり、職員同士のコミュニケーションが円滑に進み、園舎内に職員と園児たちの笑い声が響いていると、《やってよかった!》と感じます。

眼鏡店もこども園の時と同じで、お客様を笑顔にするということがやりがいですね。
お店に入ったから買わなきゃいけないではなく、楽しく買って帰ってもらうことを優先して考えていました。
特に私のお店では、4月は健康診断の季節になると小学校・中学校の生徒さんが眼鏡を買いに来られますが、自分で眼鏡をコーディネートして、これをかけたらかっこよく見える・かわいく見えるというのを、楽しんでもらって、笑顔で買って帰ってもらったのがよかったですね。

Q.仁川学院時代に学んだことで今の仕事に生きていることはありますか?

建学の精神「和と善」です。職員約50名の女性のみの職場です。私は常に職員への感謝の気持ちを忘れず、【笑顔】をテーマにすることで、喜びを皆で分かち合える明るい職場づくりを心掛けています。これこそ、仁川学院時代に教わった「和と善」につながることだと思っています。

それととにかく挑戦したことですね。

私は吹奏楽部に所属してたんですけど、ある日ジャズがしたいと思うようになって、周りの部員を呼び込んで、バンドを組んで学院祭で演奏会をしました。
企画から始めたので演奏者を集めて衣装を揃えたりとか本格的な譜面台を作ったりとかを夏休み期間中にしていましたので大変でしたね(笑)
大変な経験ではありましたが眼鏡店での仕事で何周年記念でバンドの方を呼んで演奏会を開催したり、地域で人気のお寿司屋さんを呼んでカウンターでお寿司を握ってもらったりとか普通なことから逸脱するようなことをやるようになりました。

Q.どんな学生時代を過ごされていましたか?

学生時代は、ほぼスポーツ一筋に打ち込んできました。
成績は悪い方ではなかったと思いますが、学生生活も思い返しますと、ほぼ部活でのことが一番に思い浮かびます。
特に先ほどお話しさせてもらった学院祭のジャズバンドはいきなり企画から始めたので当時の先生方も「好きになようにやりなさい。」と呆れられましたね(笑)

また、先生方や神父様が親身にしてくださり、毎日楽しく過ごしておりました。

↑大野様の仁川学生時代の写真(写真左) 

Q.仁川学院卒業後は、どのようにしておられましたか?

眼鏡の学校で眼光学の勉強をし、京都で眼鏡の修行をさせていただき、25歳の時に『阪神間に無いメガネを販売するお店』をコンセプトに芦屋で眼鏡店を開きました。
特に芦屋はモノに対してのこだわりを持ってる方が多く、国内だけじゃなく海外にまで行って手に入れる感覚がほかの地域にはない特徴でしたのでお店を開くことにしました。

↑大野様とフランスのデザイナーの方との写真
(写真奥)大野様が経営されている眼鏡店「ルホソル芦屋」

海外のデザイナーのものを仕入れるため、パリなど海外の展示会にもよく足を運びました。
その後、妻の実家の保育事業を少し手伝いはじめましたが、新制度に移行するタイミングで、社会福祉法人の法人格を取得し現在に至りました。

 

↑パリのデザイナーの方々とのご様子

Q.仁川学院時代の印象に残っている思い出はありますか?

部活で高3の先輩から中1の後輩と幅広いメンバーでの学院祭やコンクールの練習、東条湖での合宿など、遅くまでみんなで同じ目標に向かって真剣に取り組みました。それと同じくらい、みんなでめちゃくちゃ遊びまくったことも楽しかったです。

特に吹奏楽部は6年繋がりがありますので中一の時の高3の時の先輩とかもいまだにお付き合いさせていただいてますし、逆に私が高3の時の中一の繋がりもあるので部活動内の関係は繋がりが大きいですね。

↑大野様と仁川学生時代の方々と食事会のご様子

一問一答

Q.仁川学院に入学しようと思ったのは何故ですか?

仁川学院小学校出身で、そのまま同じ環境に進みたいと思ったからです。

Q.あなたが思う仁川学院の一番いいところを教えてください。

たくさん良いところはありますが、先生方に色々な経験をさせていただき、毎日の学校生活が充実していたところです。

Q.もし、今の記憶のまま仁川学院時代に戻れるとしたら何をしますか?

部活を頑張りたいですね!色々なイベントに向けて先輩や後輩と一つになって進んでいくことが貴重な経験になると思うので後輩にそういうことも伝えていきたいです。

Q.仁川学院の卒業生の皆様に何かPRしたいことはございますか?

芦屋でメガネ屋さんをさせていただいております。先輩後輩ちょこちょこお越しいただいております。メガネをご購入の際は是非お立ち寄りください。
認定こども園と保育園もさせていただいております。お話しできる方仲良くして下さい。

Q.仕事や趣味で繋がりたい方がいましたら教えてください。

旅行が好きなので(常夏の南の島)旅行の話を色々と教えていただける方。

Q.最後に仁川学院学生の皆様にメッセージをお願いします。

人生は階段のように一段一段登っていくものだと思います。

次のステップの土台づくりの為に、学校に通っている間に色々なことにチャレンジしてください。失敗しても大丈夫!自分が好きな事や打ち込めることは将来どこかで必ず役に立ちます。

そのために学生時代に目標を作り様々な困難に立ち向かうことで将来のために感性を磨いていってください。

↑デンマークの眼鏡デザイナーの方とのご様子

インタビューを終えて

眼鏡屋さんを始めた時からお客様にどう喜んでもらえるのかを模索し、20年以上、商品の仕入れをされてきました。
現在もフランスまで赴き、ご自身で商品を仕入れされています。
保育事業を始める際は周りから「大丈夫?」と心配されていたそうですが子供好きな一面を持っていたことに驚かれたりした話は印象的でした。
特に「保育事業の4年間は苦労こそありましたが帰り際にお母さんとお子さんが戯れてる光景を見ると携わってよかったです。」というのを聞いたときは本当に優しい方で子供想いの一面をのぞかせるお言葉でしたね。

お忙しい中貴重なお時間をいただき、また取材にご協力いただきありがとうございました。