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身近な人を大切にする。地域に寄り添う政治とは…?

 

 

北村 智様

卒業:2003年

当時の部活動:硬式野球部

お世話になった先生:赤田先生 馬場監督

ご職業 : 兵庫県議会議員

Instagram:https://www.instagram.com/kitamurahyogo/

連絡先:kitamura.hyogo@gmail.com

Q.現在のお仕事について教えてください。

2023年の4月から兵庫県議会の議員として活動しております。
活動範囲は兵庫県全域となりますが選出していただいた区は神戸市中央区になります。
議会を開き、条例や予算など県政の重要な事柄を決めるのが最大の使命です。
各専門分野に分かれた委員会で議案を審査し、県政が正しく機能しているのかをチェックするのも大切な仕事です。
また疑問や問題点があれば厳しく追及することもあります。

Q.なぜこの仕事を目指そうと思ったのですか?

議員になるまでは営業職一筋でした。
自動車や金融商品の販売、教育関係の仕事を経験する中でいろいろな方々とお会いする機会があり、地域のボランティア活動を精力的にお手伝いするようになりました。
そこで政治家の方と出会い、今思うとそれがきっかけだったのかなと思います。
それまでは政治家に対して「何しているかわからない」とか「なにか悪いことをしているのでは??」とそんな幼稚なイメージを持っていました(笑)
「政治家ってどんな仕事ですか?」といろいろ聞いていると、意外と普通のサラリーマンや個人事業主と変わらないなという印象を持った一方で、トラブル解決のスピードがすごく速かったことが印象的でした。
「地域の人の話を聞いて解決に導いていく。」
政治家とはこういうのが仕事なのだなということに気づかされた出来事でもありました。
私が出会った政治家の方々は、みな地域や市民のために一所懸命お仕事をされていて、世間でいう政治家のイメージとは良い意味で乖離していました。
当時はまだ営業の仕事をしており、お客さんに会って困りごとがないかを聞くなどアフターフォローを意識していた時期でもあったので、その人の仕事を見た時にすごく共感する部分があったことを覚えています。
私は生まれ育った兵庫県が大好きなので、民間企業で培った経験を政治の世界でも活かし、地域をもっと活性化できたらと思い立候補することにしました。

Q.実際に働いてみてどうですか?

まだまだ駆け出しの修行中であるため、毎日が苦労の連続です。
一方で色々な人の価値観に触れることができ、日々成長を実感しています。
また大変だった出来事として、議員になる前の「選挙」が印象的でした。
今まで感じたことがない緊張感の中プレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、結果的に約1万人の方々が投票をしてくださいました。
その方々が今の私の仕事をどう評価しているのかはやはり気になりますし、今後議員としてどのような仕事をすればみなさんの役に立てるのかをずっと考えなくてはいけません。またそれを行動にうつさなくてはいけないことも大変だと感じます。

↑選挙運動時のお写真

実際にこの仕事をやってみるまで議員のみなさんは朝から晩までどんな仕事をしているのかは知らなかったのですが「ここだけは必ず出ないといけない仕事」というものがあって、それが議会です。
国会中継なんかを見ていると、その場で議論が繰り広げられているようなイメージがあると思うのですが、代表して登壇するときよりもその手前の準備をどれだけ入念にできているかが重要になります。
今までの仕事でも「準備が大事」というのはわかっていましたが、この仕事の準備の幅広さには苦戦しています。
また、議員活動中は地域に根付いていろんな人に会って話すので「そういう考え方は無かったかも…」という発見が毎日のようにあります。
時にはいろいろな人の意見や考えがある中で何が正解かわからなくても物事を進めないといけないときがあります。
選択には必ず犠牲が出るということを理解した上でしっかり腹を決めて行動しないといけませんし、その決定に対してしっかり説明をする責任も生じます。
このような毎日が苦労の連続です。
それでも自分の成長とともに、地域の人に対して貢献できる幅が広がるのでこんなにやりがいのある仕事はないと思います。

Q.この仕事のやりがいは?

過去の経験を生かし、問題解決に関われることだと思います。
普段から専門的な仕事ほど感謝の深さが違うように感じているのですが、過去の仕事の経験に無駄なものはなくあらゆる場面で役に立っているように思います。
このお仕事をしているとお金関係の話や他の人にはなかなか言いにくいような相談も受けたりします。
もちろん一人では無理で、まわりの方々の協力を得ながらでも自分が関わることでうまく問題解決できたときはすごく感謝されますし、普通に生活しているとなかなかできない経験を積むことができます。

Q.仁川学院時代に学んだことで今の仕事に生きていることはありますか?

現在、私が生活する上でモットーにしていることが「身近な人を大切にする」ということです。
これは高校の時に教わった「あなた自身のようにあなたの隣人を愛さなければならない」というものに通ずるところがあります。
とはいえ、在学時からそこまで熱心に実行していた訳ではありませんが、学生時代に育った環境というのは社会に出る上で非常に重要なポイントになると思います。
「身近な人を大切にする」というのは言葉にするより本当に難しくて、仁川学院で学んでいた10代の頃よりも20代、30代と年を重ねていくにつれさらに難しさを実感していますね。
ただここをしっかりやれている人が、結果的に周りの人からもしっかり支えてもらっているということを体感しています。
10代の頃は聖書を読んでもピンとこない部分が多かったですが、今になってみると「あ、なんかこんな話されたなあ」みたいに思い出すことがよくあり、いまだからこそその言葉の本当の意味を理解することができます。 
不透明な時代だからこそ哲学であったり、学校教育の中でそういった部分に触れることができるのはとても大きいように感じました。

↑選挙当選後のお写真

Q.どんな学生時代を過ごされていましたか?

学生時代はあまり勉強というものをしていなかったように思います。
授業が終われば練習の日々で学生時代は野球部の記憶しか残っていませんね(笑)
野球もレギュラーで活躍しているとかではなく、ごくごく普通の生徒だったのではないかな?と思います。

Q.仁川学院卒業後は、どのようにしておられましたか?

高校卒業後は大学に進学しました。
当初は教師を目指していましたが、教師の道は断念。
そうなると文系の私ができる事と言えば営業だと言うことで、大好きだった自動車のセールスをしていました。
2年目にリーマンショックがあり、会社の先行きに不安を感じた矢先にご縁があって教育関係のお仕事(個別指導塾の教室長)を紹介していただきました。
教室長をさせていただいていたものの、進路相談などを受けているときに「今の自分は知らないことだらけ」ということに気が付いて生徒に申し訳ない気持ちを感じました。
相談を受ける上でヒアリングの力は必要になってくるし、その子の背中を押してあげることについてもそれなりの知識は必要になります。
この力については塾の中では身につけられないだろうという感覚が自分の中にあり、それからはさまざまな勉強会や業界の集まりに参加して、異業種で同じ年齢層の人はどんな仕事をしているのだろう?と勉強するようになりました。
それ以降はあらゆる視点から考えることができ、そこで得た気付きを生徒に対してフィードバックしていくという進路相談ができるようになりました。
個別指導塾のお仕事ではたくさんの人の成長に関われたので楽しかったです。
その後、異業種勉強会等に参加していた中で出会った外資系金融機関の方にヘッドハントされ保険会社に転職をしました。
そこでのキャリアが約10年と一番長かったです。
それまではお金について全く興味はなかったのですが、資産運用やライフプランなどについても相談を受けることが多く、それにはお金の知識が必要でしたので貴重な経験を積むことができました。
やはりそういう場面でしっかりとした知識がないと生き残っていけなかったと思います。
振り返ってみるといろんな苦境がありましたが、その時その時に一生懸命やってきたことが今に繋がっているのではと感じています。

Q.仁川学院時代の印象に残っている思い出はありますか?

学園祭や運動会などの行事がとにかく楽しみでした。
普段はどちらかと言えば穏やかでシャイな子が多いクラスでしたが、行事となると男子も女子も関係なく一致団結して絆が深まったことを今でもよく覚えています。
また私には高校2年生の時に学校を辞めようかと思っていた時期がありました。
今思うと勉強から逃げたいという気持ちがあったのかもしれないですが、当時の先生方には親身に相談にのって頂きました。
大人になってから気づいたことですが、自分が知らないところで父親と面談をしてくれていたり迷っていた時期だっただけに今思うと本当に有難かったなと思います。
当時は自分のことしか見えていないような学生でしたが、これだけの規模の学校で一人の生徒に向き合ってくださる学校はなかなか他にはなかったようにも思えます。
仁川学院での生活は勉強がおまけに感じるくらい、人としての丁寧な関わりがあったように思います。
学生時代に先生がどういった関わり方をしてくれたのかという部分はこの先も一生忘れないと思います。

一問一答

Q.仁川学院に入学しようと思ったのは何故ですか?

当時の中学校の担任の先生に薦められて初めて見に行ったのですがコルベ講堂を見て即決でここにしようと思いました(笑)

Q.あなたが思う仁川学院の一番いいところを教えてください。

熱い先生が多いこと。
先生方が親身であること。
高校くらいの時は振り返ると本当に複雑な時期で(笑)それでも勉強のことや進路のことなどいろんなことで相談に乗っていただきました。
そして共学という点も仁川学院のいいところだと思います。
仁川学院は男子も女子もそれぞれリスペクトがあってそれもすごく良かったです。
学生時代を通して性別問わず尊敬できるいい仲間に出会えました。

Q.もし、今の記憶のまま仁川学院時代に戻れるとしたら何をしますか?

もっと真剣に勉強してもっと真剣に部活動に取り組んだと思います。
あと担任の先生にもっと優しくしようと思います。
当時はわがままばっかり聞いてもらっていたので…

Q.仁川学院の卒業生の皆様に何かPRしたいことはございますか?

若い世代の人たちが選挙に興味を持ってもらえるようにインターンシップや進路相談のようなものを出来たらいいかなと考えています。
私自身、政治家の方々の活動を近くでみたことによって政治家の印象がガラリと変わりました。
実際に関わってみると「こういう人が地域を支えてくれているのか」と感じるようになりましたし、政治家の活動に関わることで初めて見えてくるものもあるかと思います。
いざというときに母校のつながりというのはチカラを発揮してくれる場面が多くあると思うので高校のつながりで役にたつことがあればやっていきたいです。
私には高校時代に政治家の人と触れ合う機会はなく、無関心でした。
だからこそ、政治とか選挙に対してなんとなく距離を感じている人たちの身近なところにいれたらいいなと思っています。
もし相談とかインターンシップに協力してほしいなどがあればご連絡お待ちしています。

Q.仕事や趣味で繋がりたい方がいましたら教えてください。

今仕事と並行して社会人野球クラブの運営もしています。
仁川学院野球部も推薦入部の制度が廃止されて以降、苦しい戦いが続いているみたいですが、近年は阪神タイガースにプロ入りした佐藤選手然り明るいニュースも少なくないです。
今もなお野球を頑張っているOBと今後も繋がっていき何か貢献できるといいなと思います。

Q.最後に仁川学院学生の皆様にメッセージをお願いします。

私は「もっとしっかり勉強をしておいたらよかった。」と感じることが多いです。
高校時代は目標がなくてなんとなく学校へ行っているような状態でしたが、学生時代、勉強にしっかり取り組んできたという下地は何歳になっても生きてくると思います。
私は勉強が嫌で営業職に行ったりしてきたのですが、当時からしっかり勉強に向き合うことができていれば今もっとすごいことができていたのではと感じることがあります。

インタビューを終えて

今回もとても楽しくインタビューをさせて頂きました。
兵庫県の魅力についてお話されているときはすごくキラキラとした表情をされていて、どうすれば兵庫県を活性化させられるのかを真剣に考えておられました。
私自身北村様のお話を聞くことで政治家という職業の印象が少し変わったように感じます。
これまで様々な職業を経験されてきた北村様でしたが、一貫して「この人のためになにができるか」という部分を大切にされている印象を受けました。
困っている人の話に耳を傾けて、寄り添いながら問題を解決する。
北村様のご活躍がきっとこれからの神戸、兵庫県の未来を明るくしてくれると感じさせてくれるようなインタビューでした。
北村様、お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました!