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目標に向き合うということ

 

お   名   前:三村香貴
卒       業:2011年
当  時  の  部  活  動:陸上競技
お世話になった先生:松井仁先生、竹中先生、中西先生
ご   職   業:マーケティング&HRディレクター(飲食店経営)
S    N             S:https://www.instagram.com/mimuchanchan/

Q.現在のお仕事について教えてください。

飲食店舗のブランディングと多店舗展開をおこなっています。
具体的には日本の希少食材を海外・国内の旅行客に広めるための飲食店経営と多店舗展開ですね。
2023年10月より京都を中心に出店しています。
2024年はさらに店舗を増やしたいと考えていて、日本の誇るべき希少食材を海外へ輸出したり、海外でも店舗を構えたいと考えています。

Q.なぜこの仕事を目指そうと思ったのですか?

きっかけは前職で上司と出会ったことです。
前職では様々な業種向けに経営コンサルティングを行っていて、私は主に日本全国の飲食企業へ訪問して売上アップや業績改善などの提案を行っていました。

ある日、当時の上司で今の社長にあたる人と沖縄に出張をしていたのですが、その際に退職を告げられたんです。
その時に「もっとこの人と仕事がしたい!」と思い、自分も退職するから一緒に事業をしたいと懇願して、今に至ります。
上司の仕事ぶりにあこがれたというか、一緒に仕事をして、これからもたくさん学びたいと思ったことがきっかけですね。

Q.実際に働いてみてどうですか?

大変な部分も多いですけど、その分やりがいも大きいです。
前職でもそうだったんですが、働き方は普通じゃないと思います(笑)
たとえば新店舗がオープンする時期とかは1か月まるまる休み無しとか…
スピード感もすごくて、次々と新しいことが動いていくので朝の8時から夜中の3時まで立ちっぱなしみたいなこともあります。
当時は3人で働いていたんですけど「この3人だから実現できた」という実感もあったりして、しんどい部分もありますけど楽しく働けていますね。

Q.この仕事のやりがいは?

やりがいに関しては大きく2つあります。
一つ目は自分が目標にしていた売上や、お給料がもらえたときです。
お金は形で見える分実感が湧きやすいと思っていて、自分の頑張りや価値が評価された証だったり、お客様からの「ありがとう」の量だと思うようにしています。
目の前のことに対して必死に頑張った分、自分は大きいことを達成したな、人を幸せにできたな、と感じることができます。

二つ目はお客様の喜ぶ顔が見れた時ですね。
お客様に喜んでいただく姿がやりがいにつながっているという部分は前職から感じていたように思います。
前職ではお客様と毎日対面で会議をするという内容が多かったんですが、会議の後に「三村さんのお陰で」とか「会社を救ってもらった」など、感謝のお言葉を頂けたときなんかにこの仕事をやっててよかった!と感じていました。
今でいうとお店に来られた方が感動する様子を見たり、常連さんの笑顔が見れることで人を幸せにできているんだと実感できています。

Q.仁川学院時代に学んだことで今の仕事に生きていることはありますか?

「目標を発言して、そこに向かって突き進んでいくことの大切さ」だと思います。
目標を常に意識して、取り組む環境をつくる、そして実行する。
そういう癖付けが学生時代にできたことは本当に大きかったと思います。

Q.どんな学生時代を過ごされていましたか?

大きな思い出は二つあって、一つ目は友達と毎日勉強していたことです。
部活を引退してから、同じ関学を目指す友達と朝と夜に自習をすることを決めてやり遂げました。
朝も早いし、夜も図書館が閉まるまで学校に残るのは辛いと感じる時もありましたが、友達と約束したからという部分があったので、お互い頑張り続けることができました。
しんどいことでも友達と約束事を作れば継続できると気付けた出来事です。
当初はノリで友達と決めたことだったんですけど、続けていくうちにお互いの習慣になっていたのは自分でも驚きでした。

二つ目は修学旅行ですね。
北海道への修学旅行は、今までで一番楽しかった旅行の1つだと思います。
ただ次の学年から旅行先がイタリアになったと聞いた時には愕然としました(笑)
仲のいいメンバー10人で連なって滑ったスキーは楽しかったですけど、今思えば危険すぎますね…(笑)

Q.仁川学院卒業後は、どのようにしておられましたか?

近畿大学の経営学部に進学しました。


私は小さいころから経営者になりたいと思っていたので、それを叶えるために経営学を専攻することにしました。
その後大学院で経営の勉強を深めて、卒業後はコンサルティング会社へ就職。
今は当時の上司と飲食店の経営をしつつ、個人で経営コンサルティングの事業を行っています。

Q.仁川学院時代の印象に残っている思い出はありますか?

高校入学時に合宿があったんですが、その中で「関西学院大学に進学したい!」と宣言したことから始まった出来事ですね。
関学に進学したい!と宣言してからは勉強に励むしかない状況になったんですが、成績的には全く足りず、夏の模試でも現代文が20点と絶望的でした(笑)
このままでは関学に行けないと思い、慌てて当時の副校長だった松井仁先生のところへ行って「現代文を教えてほしい!」と直談判しました。
しばらく通い詰めて現代文の成績は徐々に良くなっていくんですけど、成績はやっぱり足りないんですね…
そんな中松井先生は「君は素直で目がきれいだから絶対やれる、将来が楽しみ。大器晩成でいい。」とずっと褒め続けてくれました。
結果、関学にはいけなかったものの「大学がすべてじゃないし、常に迷ったら苦しい道を行け」と教えられたことは忘れたことがなく、今でも人生の選択肢の中で大きな後押しをしてもらっています。
今思えば、現代文の成績は諦められていたのかもしれません…(笑)
ただそうやって伸ばしてくれたことが私の自信につながっているので、心から感謝しています。

一問一答

Q.仁川学院に入学しようと思ったのは何故ですか?

滑り止めで受験したことがきっかけでした。
男女共学だったというのは理由のひとつとしてありますね。

Q.あなたが思う仁川学院の一番いいところを教えてください。

自由に頑張れる環境をつくってくれたり、それに向かってサポートしてくれる先生と友達がいることですね。
仁川学院に通った6年間が今の自分をつくってくれたというのは間違いなくて、当時頑張ったことや、先生にかけてもらった言葉などは現在仕事をする上でもしっかり生きていると感じます。
あと、今でもよく会う親友にたくさん出合わせてくれたところも私にとっては大きいです。

Q.もし、今の記憶のまま仁川学院時代に戻れるとしたら何をしますか?

テニス部に入ります。
これまで何か1つのことを最後までやり遂げたという経験がないので、中学の延長でテニスを続けたいです。

Q.仕事や趣味で繋がりたい方がいましたら教えてください。

社長をされている方と繋がりたいです。

Q.最後に仁川学院学生の皆様にメッセージをお願いします。

決めたことは最後まで逃げずに向き合うということですかね…!
やり切って失敗するならそれは仕方がなくて、自分を信じて「こうした方がいい!」と思ったことは迷わずやることをお勧めします。
私は1つの結果で人生は決まらないと思っています。
目の前にやってきた結果は必然で「そうなってよかった!」と思える行動を続けられるかどうかが大事だと思います。
私は中学受験も大学受験も失敗しましたけど、今では受験に失敗してよかったとさえ思っています。

インタビューを終えて

インタビューの中で感じたことは常に前向きに行動されているなという部分です。
三村様は私と同年代なのですが、エネルギッシュに行動されているお話を聞くことで私自身「なんだかもっとやれそうかも…!」と思わせてもらえるような、そんな刺激をいただきました。
日本の希少食材を海外に広めていくビジネスも、新たな視点を共有していただいたような感覚になりとても勉強になりました。
これからのご活躍が楽しみです!
三村様、お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました!