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創業100年以上の会社を受け継ぎ学んだこと~人と人の繋がり~

 

 

名 前 : 日笠 秀樹 様

1989年 仁川学院高等学校 卒業

お世話になった先生: 松山先生・谷田部先生

勤務先 : 日笠工業株式会社

連絡先 : SNS・メールアドレスなど

HP: http://www.higasa.co.jp

Q.現在のお仕事について教えてください。

神戸で日笠工業株式会社と千葉でM&Aをしたエコサイト株式会社を経営しています。
日笠工業株式会社は某大手鉄鋼メーカーさん等の製鉄所や工場・設備・配管などの清浄・清掃・設備メンテナンス、それに付随した産業廃棄物収集運搬や解体工事などワンストップ(一気通貫)でサービスを提供出来る会社です。

エコサイト株式会社は千葉県にある会社でして、ケミカルの化学工場をメインに超高圧洗浄や高圧洗浄に特化した会社です。

私達の会社は営業・施工管理・安全管理・収支管理を担当しており、実際の作業・工事はパートナーである協力会社さんに施工していただく体制で事業を行っています。

Q.なぜこの仕事を目指そうと思ったのですか?

気がついたら今の仕事をしていたというのが正直なところです。

日笠工業株式会社は、祖父が大正6年(1917年)に創業した会社で、私が学生の頃は父親が社長をしておりました。

昔は主要取引先に修行に行くことがよくある環境でしたので、大学卒業後は会社の主要取引先に3年3か月程お世話になりました。

修行後は、特に父親から継いでほしいと言われたこともなく、自分の中では必然的に今の仕事をしてました。(目に見えないレールですね 笑)

無意識のうちに、私が幼い頃に見た、祖父や父の一生懸命に会社経営している、カッコいい姿を追っていたんだと思います。

Q.実際に働いてみてどうですか?

改めてこれまでを振り返りますと1993年に社会人になった時にはバブルは崩壊しており、1995年には阪神・淡路大震災、1999年はゴーンショック(日産自動車のカルロス・ゴーン)、2008年にリーマンショック、2011年に東日本大震災、2020年にCOVID-19、2022年にロシアによるウクライナ侵攻といろいろな予期せぬ出来事が起こり経験し、仕事にも影響が出ました。

特に阪神淡路大震災は加古川で勤務中に勤務先が騒がしくテレビを観たら、阪神高速が倒れていたり街中が燃えてる映像を見たときは衝撃的でした。直近はコロナ禍もあり、予期せぬ出来事が起こり、当社も影響を受けました。
やっぱり平穏平和が何より一番です。
ただ会社経営はこういったトラブルや危機を乗り越え、対応する力と勉強の連続だと思います。
そして、こうした数々の出来事を乗り越えて無事にやってこれたのは、間違いなく主要取引先や社員の方達や協力会社の皆さんのお陰であるとつくづく実感・痛感し感謝しています。
また、これまでの組織や人の考え、旧態依然の体質、思考を変えるのは5年10年単位の長い年月と労力、人への投資が不可欠でもあり、まだまだ私としてはやるべきことが沢山あります。

Q.この仕事のやりがいは?

仕事は人と人がするもので、一人ではできません。
人や人脈、コミュニケーションが大事であると思います。

営業は社員の方達がしてくれているのですが、大手企業でもないので会社名で仕事が取れる訳でももらえる訳でもありません。
人と人が人間関係を作り、お客様が社員を気に入ってくれて「君にだったらこの仕事任せたい」って思っていただけるのが一番嬉しいです。取引先に社員と挨拶回りに伺った時に、お客様から担当の社員を褒められてお世話になって助かっているとお聞きすると、お客様とのそういった関係性を見てると安心しますし嬉しいです。

また、主要取引先に修行でお世話になっていた時は、同期が400人弱いたんですが、その同期の存在も非常に大きいです。
今でも同期と繋がりがあって関西での同期や東京に出張行ったりすると東京にいる同期に声を掛けて同期会もやっています。今では出世頭になっていたり、関連会社の社長になっていたりだとか、苦労があったりなどもありますが、自分たちの世代が会社の中心世代になってきたところに凄く刺激を受けてます。
400人も同期がいるので、今になって実は同期だった人とかもいて新しく繋がりができるのは楽しいですね。
それから本業を通して参加している経済界の団体やあらゆる会合・団体での経験や勉強、人脈が自分自身の価値観や経験値、思考など経営と人生の大きな糧になっています。

Q.仁川学院時代に学んだことで今の自分が生きていることはありますか?

僕の中でカトリック、キリスト教の存在は大きいです。

普段の生活でキリスト教に触れられる機会ってないんですよ。
能楽の授業があったり神学の授業で聖書や十字架が身近に触れ合えたことは結構新鮮で貴重なことでした。カトリックの考え方を知ることができたのは面白かったですね。

今でも無意識にキリスト教に因んだことに目がいったり身近に感じたり親近感が湧きますので、文化に触れられるのは良い経験値になりました。

Q.仁川学院卒業後は、どのようにしておられましたか?

卒業後はカトリック系の大学でスペイン語を学びに進学しました。
クラブ活動は軟式野球部に所属してました。

今は大学はなくなってますが、当時の大学にはカトリックの神学科があって他にフランス語学科、スペイン語学科、英語学科がありました。

大学生活では、どちらかというと勉強よりもクラブ活動に打ち込んでました。
元々は高校での同級生を中心に草野球をやってまして、その流れで軽く運動するぐらいの感覚で入ったんですけど、途中から準硬式野球に変わってしまい内容がハードになったんですけど、辞めるに辞めれず4年間続けました(笑)

Q.仁川学院時代の印象に残っている思い出はありますか?

思い出すのは中学校と高等学校の校舎を繋ぐ渡り廊下があり、クリスマスになると渡り廊下のガラスにクリスマスに因んだ絵を描いていたのと体育祭の時にはクラス旗を作っていたのが印象深いです。

また、クリスマスミサでは同窓生の小堀さんがパイプオルガンを講堂で演奏したり、カトリック信者の生徒は教壇の前に行って神父さんからパンをいただくっていう行事があったり、いつもそのパンを食べてみたいと憧れていました。またカトリックやキリスト関連の映画を見て感想文を書くっていうのもありました。
感想を書かないといけないんで、うかつに寝れないんですよ(笑)
授業で学校長が聖書の授業をしてくれたりして、カトリックを身近に触れる機会が多かったのが印象的でした。
赤田先生っていう英語の先生が、学院祭でギターを持ってウエスタンハットをかぶって演奏してくれた思い出ありますね。
楽しい学生生活でした。

一問一答

Q.仁川学院に入学しようと思ったのは何故ですか?

気がついたら仁川でした(笑)

Q.あなたが思う仁川学院の一番いいところを教えてください。

当時の学校規模感とアットホームな雰囲気が良かったですね。

また授業で学校長が聖書の授業をしてくれたりしてカトリックを身近に触れる機会が多かったのは貴重な経験です。

Q.もし、今の記憶のまま仁川学院時代に戻れるとしたら何をしますか?

何かしらの運動部に入部し英語も極めたいです。

Q.仁川学院の卒業生の皆様に何かPRしたいことはございますか?

今の世代のように繋がれるツール、LINEやSNSが無かった世代なので同窓会などお話ししたいですね。

Q.繋がりたい方がいましたら教えてください。

去年の忘年会は同級生と8人ぐらいでやってたんですけど、facebookで今現在の写真と卒業アルバムの写真のビフォーアフターを投稿したりして楽しかったですね。
もっと参加する人が増えたら楽しいだろうなとは思ったりしますので、是非同級生の皆さんと繋がりたいです。

Q.最後に仁川学院学生の皆様にメッセージをお願いします。

今しかできないことを一生懸命に楽しんでほしいです。
後は一番大切なことは情報の取り方と扱い方です。今は非常に便利な世の中でインターネットやSNSですぐにリアルにタイムリーに情報が入手できます。
しかし、マスコミ・テレビ・新聞・インターネット・SNSの情報が全てではなく正しいとは限りません。
それらは切り取られたり、都合の良いように変えられたり解釈されたり、ねつ造もされたり、偏見もあります。
自分の目で双方のことを調べたり聞いたり、その情報が本当か真実かを見極めることを覚えて癖づけてほしいです。
それと分からなかったり、悩んでいることは友人や親、先生に何でも聞いたり相談してほしいです。
コミュニケーションは大切で言わないと分からないですし、聞かないと理解できないです。
これは社会人になってもずっと一緒です。

インタビューを終えて

私は今回初めてインタビューをさせていただき、大変緊張していましたが、日笠さんの気さくな人柄のおかげで緊張がほぐれました。

学生時代に戻った時、英語を極めたいというエピソードでは、喋れるほうが楽しい、世界が広がるといった憧れを熱く語っていただきました。
そこには日笠様の根本である「人との繋がりを大事にする想い」からくる想いの熱さに思わず取材を忘れそうになるほど聞き入ってしまいました。

インタビューを通して「繋がり」を大切にされている様子が印象深かったです。
今の時代はSNSで気軽につながれて離れている友人とも連絡が取りあえる羨ましい時代と言っておられました。
ぜひ同窓会で繋がれる機会が欲しいとも言っていただけたので事務局として今後の活動の励みになるお言葉を頂戴しました。

同窓会企画の際はぜひご参加いただき楽しそうに話されている日笠さんを見てみたいです。
お忙しい中貴重なお時間をいただき、また取材にご協力いただきありがとうございました。